昭和を生きてきたみなさん、草刈正雄とオリビアハッセーの「復活の日」覚えてますか?原作はSF小説界の巨匠・小松左京。英題は“Virus”。1980年深作欣二監督のカドカワ映画です。私はコロナが始まった頃にパンデミック映画シリーズを見倒したのですが、そのとき真っ先に見た映画です。
*ネタバレです*
空気感染・窒死率100%のウイルスが人為的原因により全世界に広がる。窒死率を除けばコロナと酷似。ウイルス隔離しながら生き延びようとする人々の物語に、突然核により世界は2回目の死を迎える。そして南極からやり直して再生する人類の復活の日が始まる。
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草刈正雄扮する南極隊員の吉住が最後にボロボロの装束で美しいオリビアハッセーの前に現れる場面は、感動です。現代ならドローンで「指輪物語」みたいな撮り方なんだろうけど、流石に1980年なのでそうはいきません。が、その当時かなりの予算をつぎこみ海外ロケもして、という話題作でした。
私はこの「復活の日」というフレーズが好きです。今のコロナでパンチ叩きのめされた人類が、より良い人類に生まれ変わる経験値となる事象だったと思いたい今日この頃です。